独占欲
           あき様 ご投稿作品
 
 
その瞳に見つめられると、抱き寄せたくなる。
その頬に触れると、他の部分にも触れたくなる。
薄紅色に染まった耳から、白さの目立つ首筋へと指を滑らせる。
震える吐息を誰にも聞かせたくないと思った。
快感に溺れていくその姿を誰にも見せたくないと思った。


その瞳が他の者を見るのは許さない。
その肌に誰かが触れるのは許せない。
その胸の内に自分以外の誰かを住まわせたくない。


お前は儂だけのものだ。
その身も、その心の中までも。