五感シリーズ2・聴覚
愛撫
あき様 ご投稿作品
あなたと出会ってから、拙者は新しいことに気づかされてばかりいる。
武芸もそうだけど、
自分自身の気持ちや肉体のことすらも。
たとえば、声
あなたの声はどんなに遠くても聞き分けられそうな気がするくらい、
自分の耳によく届く気がする
意識してあなたの声を拾おうとしているのかもしれないけれど
でも、本当に知らないことばかりだった
あなたにささやかれることが、
こんなにも気持ちよいことだったなんて
声自体が愛撫のようにすら思える